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【大人の教養 Vol.11】実は略語だった!正式名称を知らない日本語10選

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【大人の教養 Vol.11】実は略語だった!正式名称を知らない日本語10選

こんにちはR2-TMです。

突然ですが、問題です。

「国債」って、何の略か分かりますか?

ニュースでは当たり前のように「国債」「国債金利」「国債発行」と聞きます。でも、いざ「正式名称は?」と聞かれると、少し考えてしまいませんか。

私も身近な略語を調べていて、最初は「国庫債券かな?」と思ったのですが、ここでいきなり落とし穴がありました。

財務省の説明では、国債とは「国が発行する債券」のこと。「国庫債券を縮めたもの」と単純に説明するのは正確ではありません。

……1問目から引っかけ問題です。

でも、こういう「知っているつもりだった言葉」を掘り下げるのが雑学の面白いところ。

私たちが毎日のように使っている日本語には、もとの言葉がほとんど忘れられてしまうほど定着した略語がたくさんあります。

今回はその中から、由来を確認できたものを中心に「正式名称を聞かれると意外と答えられない日本語10選」をクイズ形式で紹介します。

10問中、あなたはいくつ答えられるでしょうか?

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第1問|「電卓」は何の略?

まずは家にも職場にもある「電卓」から。

電気で計算するから「電卓」。それで完成した言葉のように感じますよね。

では問題です。

「電卓」のもとの言葉は何でしょう?

答えは――

「電子式卓上計算機」です。

長い。

毎回「電子式卓上計算機貸して」と言っていたら、それだけで仕事が少し遅くなりそうです。

「電子式」の電と、「卓上」の卓を残して「電卓」。かなり思い切った省略ですが、今ではこちらが完全に主役になっています。

1960年代には電子式卓上計算機の開発競争が進み、その後、小型化・低価格化が一気に進みました。

現在はスマートフォンにも計算機能がありますが、「電卓」という言葉自体はしっかり生き残っています。

略語の方が本名より圧倒的に有名になった代表選手といえそうです。

第2問|「経済」はもともと何を縮めた言葉?

これは今回の中でも、かなり意外でした。

ニュースで毎日のように聞く「経済」。

普通に考えれば、これ以上分解できない言葉に見えます。

ところが「経済」は、もともと「経世済民」あるいは「経国済民」という言葉に由来するとされています。

「世を治め、民を救う」といった意味を持つ言葉です。

つまり、もともとの「経済」は現在のように、株価、物価、GDP、景気といった「economy」だけを意味する言葉ではありませんでした。

国や社会を治め、人々の暮らしをよくする――そんな政治的な意味を持っていたのです。

その後、明治時代以降に英語の「economy」の訳語として使われるようになり、現在の「経済」の意味へと定着していきました。

二文字しかない「経済」の後ろに、こんな壮大な意味が隠れていたとは。

個人的には今回の10選の中でも、かなり好きな雑学です。

第3問|「演歌」の意外すぎるルーツは?

演歌と聞くと、何を思い浮かべますか?

こぶしの効いた歌声、港町、雪国、別れ、酒場……。

ところが「演歌」という言葉のルーツをたどると、現在のイメージとはかなり違う世界へたどり着きます。

答えは、

「演説歌」。

明治時代の自由民権運動の中で、政治的な主張を歌にして人々へ伝えたものが「演説歌」と呼ばれ、その流れから「演歌」という言葉が生まれました。

今でいうなら、難しい政治的メッセージを、誰でも覚えやすい歌に乗せて広めるようなものだったのでしょう。

その後、政治色は薄れ、人情や恋愛などを歌うものへ変化していきます。

つまり、現在私たちが知っている演歌と、言葉が生まれたころの演歌では、かなり雰囲気が違うわけです。

「演歌=演説歌」。

これは飲み会などで出すと、ちょっと盛り上がりそうな問題です。

第4問|「軍手」は何の略?

仕事、DIY、草むしり、引っ越し。

何か作業をするとき、とりあえず登場する軍手。

あまりにも普通に「軍手」と呼んでいるので、これが略語だと意識したことがない人も多いかもしれません。

正式には――

「軍用手袋」。

旧日本陸海軍の兵士などが使用した軍用の手袋を略して「軍手」と呼ぶようになったとされています。

現在では軍隊とはほとんど関係なく、作業用手袋の代表的な名称になっています。

言葉だけが元の用途から離れ、一般生活へ定着した例ですね。

ホームセンターで何気なく買っている軍手にも、名前をたどれば歴史が残っています。

第5問|「割り勘」は何の略?

「今日は割り勘で!」

これは説明不要なくらい普通に使いますよね。

では「勘」は何でしょう?

勘がいい、勘が悪い――の「勘」ではありません。

もとになったのは、

「割前勘定(わりまえかんじょう)」。

複数人で費用を分け、それぞれが自分の分を負担することを意味します。

「割前勘定」が縮まって「割り勘」。

こちらも、略した後の言葉があまりに自然なので、元の言葉を聞いたことがない人も多いのではないでしょうか。

ちなみに「割前」は、それぞれに割り当てられた分という意味。

つまり「割り勘」は、言葉の成り立ちそのものが現在の使い方ときれいにつながっています。

第6問|「特急」は何の略?

これは比較的分かりやすい問題です。

新幹線や鉄道を利用する人なら、答えられるかもしれません。

「特急」は――

「特別急行」の略。

さらに列車を指す場合には「特別急行列車」と呼ばれます。

「普通」「快速」「急行」「特急」と並んでいるため、「特急」という一つの言葉だと思いがちですが、ちゃんと「特別急行」という元の形があります。

面白いのは、現在では「超特急で仕事を仕上げる」のように、鉄道とは関係なく「ものすごく速い」という意味でも使われていること。

鉄道用語が日常語へ飛び出していった例ともいえます。

第7問|「ボールペン」の省略された部分は?

ここから少しカタカナ編です。

ボールペン。

英語でもそのまま「ball pen」と言いそうですが、英語では一般にballpoint penと呼びます。

日本語の「ボールペン」は、このball-point pen(ボールポイントペン)を短くした呼び方として定着しました。

「point」が消えているんですね。

ペン先に小さなボールがあり、そのボールが回転することでインクを紙へ移す仕組みから、この名前があります。

普段あまりにも自然に使っているので、外国でも「ボールペン」で通じそうな気がしますが、日本独自に短縮された表現として覚えておくと面白いところです。

第8問|「ブログ」は何の略?

これは、この記事を書いている私としては外せません。

「ブログ」は何の略でしょう?

答えは、

「ウェブログ(weblog)」。

Webとlogを組み合わせた言葉です。

「log」は記録という意味なので、ざっくり言えば「Web上の記録」。

それが短くなって「blog」と呼ばれるようになりました。

今では「ブログを書く」「ブロガー」という言葉が普通に使われていますが、もともとのweblogを日常会話で聞くことはほとんどありません。

こうして今、自分がブログを書きながら「ブログは略語です」と説明しているのも、なんだか不思議な感じがします。

第9問|「パソコン」は何の略?

これは知っている人も多いでしょう。

「パーソナルコンピューター(personal computer)」の略です。

パーソナルの「パソ」と、コンピューターの「コン」を組み合わせて「パソコン」。

日本語はこういう略し方が本当に得意ですね。

ちなみに英語圏では一般に「PC」と表現されます。

私たちは「パソコン」と言えば何の違和感もありませんが、海外ではそのまま同じ呼び方が一般的というわけではありません。

略語を調べていると、単に言葉を短くするだけでなく、日本語独自のリズムに合わせて言葉を作り直していることにも気づきます。

第10問|「学割」は何の略?

最後は少しサービス問題。

「学割」は、

「学生割引」の略です。

映画館、交通機関、携帯電話の料金など、さまざまな場所で目にする言葉ですね。

ここまで来ると、「学生割引」と言う方がむしろ少し堅く感じます。

略語が広まりすぎて、元の言葉より自然になった典型例です。

考えてみれば「学割」のように、前半と後半から一文字ずつ、あるいは数文字ずつ取って新しい言葉を作る方法は、日本語ではかなりよく使われています。

私たちは新しい言葉が生まれるたびに、知らないうちに「長いから短くしよう」を繰り返しているのかもしれません。

番外編|「食パン」は“主食用パン”の略……ではない?

略語を調べていると、ネットでよく見かけるのに、辞書を確認すると少し話が違う言葉も出てきます。

その代表として紹介したいのが「食パン」です。

「食パン=主食用パンの略」と説明されることがあります。

ところが辞書資料を確認すると、「本食のパン」の略とする説明があります。

昔のパン職人が、菓子パンなどと区別して食パンを「本食」と呼んでいたという背景もあります。

語源は、ネット上で分かりやすい説明が一人歩きすることがあります。

だからこそ、このシリーズでは「面白いから採用」ではなく、「面白い+確認できる」を大切にしたいと思っています。

もう一度「国債」に戻ってみる

そして記事の最初に出した「国債」。

ここまで読むと、

「じゃあ国債は何の略なの?」

と、もう一度気になりますよね。

財務省は国債を「国の発行する債券」と説明しています。

「国庫債券」という言葉自体は存在しますが、だからといって「国債=国庫債券の略」と単純に置き換えてしまうのは注意が必要です。

今回この記事を作るために言葉を調べてみて、私自身もここはかなり面白いと思いました。

知っているつもりの言葉ほど、一度調べてみると奥が深い。

これこそ「大人の教養シリーズ」でやりたかったことなのかもしれません。

まとめ|略語なのに「本名」より有名になっている

今回紹介した10個を振り返ると、普段使っている言葉の中に、想像以上に略語が入り込んでいることが分かります。

  • 電卓 → 電子式卓上計算機
  • 経済 → 経世済民・経国済民に由来
  • 演歌 → 演説歌に由来
  • 軍手 → 軍用手袋
  • 割り勘 → 割前勘定
  • 特急 → 特別急行
  • ボールペン → ボールポイントペン
  • ブログ → ウェブログ
  • パソコン → パーソナルコンピューター
  • 学割 → 学生割引

こうして並べてみると面白いですよね。

中でも「電卓」「軍手」「演歌」あたりは、略語だと知らずに使っていた人もいるのではないでしょうか。

そして「経済」のように、単に長い名称を短くしただけではなく、長い歴史の中で意味そのものが変化した言葉もあります。

言葉は、誰かが決めた形のまま永久に残るわけではありません。

長ければ短くなり、使いやすい形へ変わり、ときには元の意味まで忘れられていく。

その結果、略語だったものがいつの間にか「普通の日本語」になります。

そう考えると、私たちが今使っている新しい略語の中にも、100年後には正式な日本語のような顔をして辞書に載っているものがあるのかもしれません。

次回予告|Vol.12「なぜそう呼ぶ?身近な日本語の意外な語源」

次回の【大人の教養 Vol.12】では、略語からさらに一歩進んで、身近な日本語の「語源」を掘り下げます。

普段何気なく使っている言葉も、由来をたどっていくと、昔の暮らしや文化、外国との交流などにつながっていることがあります。

「この言葉、なんでこう呼ぶんだろう?」

そんな疑問から始まる、日本語の面白い世界を紹介する予定です。

次回も、知ったら誰かに話したくなる「大人の教養」を一緒に楽しんでください。

最後に

大人になると、新しい言葉を覚えることはあっても、昔から知っている言葉をわざわざ調べる機会は少なくなります。

でも今回のように「これって何の略?」と立ち止まってみると、たった二文字、三文字の言葉の後ろに歴史が見えてきます。

次に誰かと割り勘をするとき。

電卓を叩いたとき。

特急に乗ったとき。

ふと今回の記事を思い出してもらえたらうれしいです。

身近すぎて疑問に思わないものほど、実は最高の雑学のタネなのかもしれません。


※この記事は執筆時点の辞書資料、官公庁・企業等の公開情報を参考に作成しています。言葉の語源には複数の説が存在する場合があり、時代によって意味や用法が変化することもあります。本記事では確認できる資料を優先していますが、語源については今後新しい研究や資料によって解釈が変わる可能性があります。

この記事にはプロモーションを含みます。

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