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【大人の教養 Vol.8】なぜ五円玉には穴がある?日本のお金の秘密5選

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【大人の教養 Vol.8】なぜ五円玉には穴がある?日本のお金に隠された秘密5選

こんにちはR2-TMです。

財布の中にある五円玉や百円玉、そして一万円札。

私たちは毎日のように「お金」を使っていますが、よく考えてみると不思議なことがたくさんあります。

なぜ五円玉には穴が開いているのか? なぜ硬貨にはギザギザがあるものと、ないものがあるのか? 破れてしまった一万円札は、もう使えないのか?

さらに2024年7月3日から発行が始まった新しい日本銀行券には、世界でも珍しい最先端の偽造防止技術が使われています。

今回は、知っているようで意外と知らない「日本のお金に隠された秘密」を5つ紹介します。

この記事を読み終わったあと、財布の中の五円玉を思わず取り出して見てしまうかもしれません。

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1. なぜ五円玉には穴が開いている?

まずは財布に五円玉があれば、取り出して見てみてください。

日本の硬貨の中で穴が開いているのは五円玉と五十円玉です。

では、なぜわざわざ硬貨に穴を開けるのでしょうか。

造幣局によると、硬貨に穴を設ける理由には、主に「ほかの硬貨と区別しやすくする」「偽造防止」「原材料を節約する」といった目的があります。

実は五円玉は、最初から現在のような穴あき硬貨だったわけではありません。

最初の五円玉には穴がなかった

現在につながる五円黄銅貨が登場したのは1948年(昭和23年)。

当時の五円玉は直径22mmで、現在とは違って穴が開いていませんでした。

ところが同じ1948年には、直径20mmの一円黄銅貨も登場しています。

どちらも黄色っぽい黄銅製で穴がないため、識別しにくいという問題がありました。

そこで翌1949年(昭和24年)、五円玉は直径22mmを維持しながら、中央に穴を開けたデザインへ変更されました。

つまり五円玉の穴は、単なる飾りではありません。

「触ったり見たりしたときに、ほかのお金と区別しやすくする」という実用的な意味もあったのです。

五円玉のデザインにも意味がある

改めて五円玉をよく見てみると、かなり特徴的なデザインになっています。

稲穂、歯車、水を表す模様など、日本の産業や暮らしを象徴する意匠が組み合わされています。

そして「五円」という響きから、現在では「ご縁」に通じる縁起の良い硬貨として、お賽銭などでも親しまれています。

しかし中央の穴そのものは、縁起のために開けられたものではありません。

身近な五円玉ひとつにも、戦後日本のお金の歴史が残っているのです。

2. 硬貨にギザギザがあるものとないものがある理由

次は硬貨を横から見てみましょう。

百円玉や五十円玉などには、側面に細かなギザギザがあります。

一方で、一円玉や五円玉などには同じようなギザがありません。

なぜでしょうか。

昔のギザには「削り取り防止」という重要な役割があった

硬貨の側面にギザを付ける文化には、長い歴史があります。

造幣局によると、もともと金貨や銀貨などの貴金属製の貨幣では、硬貨の外縁を少しずつ削り取る行為を防ぐ目的などでギザが使われていました。

金や銀そのものに価値があった時代、硬貨の端を少しずつ削り、その金属を集められてしまうと困ります。

そこで側面に規則的なギザを付けておけば、削られたときに気づきやすくなります。

また、日本ではかつて、その時代の最高額面の硬貨であることを示す意味でギザが使われたこともありました。

「ギザ十」を知っていますか?

古い十円玉の中には、側面にギザギザが付いたものがあります。

いわゆる「ギザ十」です。

1951年(昭和26年)から1958年(昭和33年)の間に発行された十円玉にはギザがありました。

当時、十円玉は最高額面の硬貨として登場したため、ギザが付けられていました。

その後、より高額な百円硬貨が登場するなど貨幣の構成が変化し、1959年(昭和34年)から十円玉は現在のようなギザのない仕様へ変更されました。

現在の硬貨では、ギザはほかの硬貨との識別や偽造防止などの役割を持っています。

ちなみに造幣局は、偽造防止の観点からギザの正確な数を公表していません。

これも、ちょっと誰かに話したくなる雑学ですね。

3. 新しい一万円札にはどんな偽造防止技術がある?

2024年7月3日、日本では一万円・五千円・千円の新しい日本銀行券の発行が始まりました。

一万円札の肖像は渋沢栄一、五千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎です。

デザイン変更が話題になりましたが、本当に注目したいのはお札に隠された技術です。

傾けると肖像が動いて見える「3Dホログラム」

新しいお札を手にしたら、少し傾けて見てください。

見る角度を変えると、ホログラムの中にある肖像が回転しているように見えます。

これは最先端の3Dホログラム技術です。

単なるキラキラしたシールではなく、見る角度によって三次元的な肖像や図柄が変化する、高度な偽造防止技術になっています。

光に透かすと見えてくる「高精細すき入れ」

お札を光に透かすと、肖像などが浮かび上がります。

いわゆる「透かし」ですが、新しい日本銀行券には従来の透かしに加えて、より細かな模様を表現できる高精細すき入れが採用されています。

さらに、傾けることで額面数字や「NIPPON」の文字が浮かび上がる潜像模様など、複数の技術が組み合わされています。

つまり私たちが何気なく財布に入れている一枚のお札は、

「紙に絵を印刷したもの」ではなく、高度なセキュリティ技術の集合体なのです。

偽造防止だけではない

新しいお札では、額面数字が大きくなり、触って券種を識別するためのマークの形や配置も見直されています。

つまり今回の改刷は、偽造防止だけでなく誰にとっても使いやすいユニバーサルデザインも重視されています。

お札を「デザイン」ではなく「技術」という視点で見ると、かなり面白く感じませんか?

4. ボロボロになったお札はどうなる?

ここで、もし一万円札をうっかり破ってしまったらどうなるでしょうか。

「破れた瞬間に1万円が消えた!」

……というわけではありません。

日本銀行には、損傷したお札を一定の基準で引き換える制度があります。

3分の2以上残っていれば「全額」

日本銀行の基準では、表と裏の両面があることを前提に、残っている面積によって引換額が決まります。

  • 3分の2以上残っている → 額面の全額
  • 5分の2以上、3分の2未満 → 額面の半額
  • 5分の2未満 → 銀行券としての価値は失効

つまり一万円札なら、条件を満たして3分の2以上残っていれば一万円として引き換えられます。

5分の2以上3分の2未満なら、五千円としての引換えになります。

燃えて「灰」になっても可能性がある

さらに驚くのが、火災などでお札が燃えてしまった場合です。

日本銀行によると、灰になってしまったお札でも、その灰が銀行券であることを確認できれば残存面積に含められる場合があります。

そのため、燃えたお札を無理に触ってバラバラにせず、できるだけ原形を保ったまま持ち込むことが重要です。

破れた場合も、細かな紙片を捨てない方がいいということですね。

「破れた=ただの紙くず」ではない。

これは覚えておくと、いつか本当に役立つかもしれない雑学です。

5. 日本のお金はどこで作られている?

最後は、意外と答えられない問題です。

「日本のお金は、どこが作っているでしょう?」

「日本銀行!」と思った人もいるかもしれません。

実は、半分正解で半分違います。

お札を「作る」のは国立印刷局

日本のお札の正式名称は「日本銀行券」です。

しかし実際にお札を製造しているのは、日本銀行そのものではありません。

お札は独立行政法人 国立印刷局が製造しています。

国立印刷局では、用紙の製造から印刷まで一貫して日本銀行券を製造しています。

そして完成したお札を日本銀行が引き取り、金融機関などを通じて世の中へ送り出します。

つまり、

「製造するところ」と「発行するところ」は別なのです。

では硬貨は?

一円玉、五円玉、十円玉、五十円玉、百円玉、五百円玉などの硬貨は独立行政法人 造幣局で製造されています。

さらに面白いのは、お札と硬貨では法律上の「発行者」も違うことです。

日本銀行券は日本銀行が発行します。

一方、貨幣(硬貨)は政府が発行します。

造幣局で製造された硬貨が日本銀行へ交付された時点で、貨幣が発行されたことになります。

普段は全部まとめて「日本のお金」と呼んでいますが、その裏側では違う組織が役割を分担しているんですね。

雑学メモ|古くなったお札はどうなる?

私たちの手から手へ渡っていくお札も、永遠に使えるわけではありません。

金融機関を通じて日本銀行へ戻ってきたお札は、枚数を確認するだけでなく、偽物ではないか、汚れや傷みがひどくないかなどをチェックされます。

このチェックは「鑑査」と呼ばれます。

まだ使えると判断されたお札は、再び金融機関を通じて世の中へ戻ります。

一方、傷みが激しく再び流通させるのに適さないお札は、復元できない大きさに裁断され、廃棄されます。

日本銀行によると、お札の平均寿命は、一万円札で4〜5年程度。

使用頻度が高く傷みやすい五千円札や千円札では、1〜2年程度とされています。

財布の中にある千円札も、実は何人もの人の手を渡り歩いてきた「旅人」なのかもしれません。

財布の中は「小さな博物館」だった

今回、日本のお金について調べてみると、普段何気なく使っている硬貨やお札に、想像以上の歴史と技術が詰まっていることが分かります。

  • 五円玉の穴には、硬貨を識別しやすくする意味がある
  • 硬貨のギザには、貴金属貨幣の削り取り防止という歴史がある
  • 新しいお札には3Dホログラムや高精細すき入れなどが使われている
  • 破れたお札でも残っている面積によっては引き換えられる
  • お札は国立印刷局、硬貨は造幣局で製造されている

五円玉の穴も、百円玉のギザも、一万円札のホログラムも、意味もなく付けられているわけではありません。

そこには「区別しやすくする」「偽造を防ぐ」「安心して使えるようにする」という、お金としての役割を守るための工夫があります。

そう考えると、財布は単にお金を入れる場所ではありません。

日本の歴史・デザイン・技術が詰まった「小さな博物館」のようにも見えてきます。

今日買い物をするとき、ぜひ一度、五円玉や百円玉、お札をじっくり見てみてください。

昨日までとは、ちょっと違って見えるかもしれません。

次回予告|Vol.9「時間」に隠された不思議

次回の【大人の教養 Vol.9】では、毎日必ず確認している「時計と時間」を取り上げます。

  • なぜ1日は24時間なのか?
  • なぜ1時間は60分なのか?
  • なぜ時計の針は右回りなのか?
  • 「午前」と「午後」はどこで切り替わる?
  • 昔の日本人はどうやって時間を知っていた?

朝7時、昼12時、夜10時――。

私たちは当たり前のように時間を数字で管理しています。

でも「なぜ1時間は100分ではなく60分?」と聞かれると、意外と答えられません。

次回も、知った瞬間に誰かへ話したくなる「大人の教養」を掘り下げます。

まとめ|毎日使うものほど、知らないことがある

今回は、日本のお金に隠された5つの秘密を紹介しました。

大人になると、お金について考えるときは「いくらあるか」「いくら使ったか」「どう増やすか」といった数字ばかりに目が向きがちです。

でも少し視点を変えると、一枚の硬貨、一枚のお札にも日本の歴史や技術が詰まっています。

身近すぎて疑問に思わないものを、あえて「なぜ?」と考えてみる。

そこから意外な発見が生まれるのが、雑学の面白いところですね。

このブログでは、ほかにも「知っているようで知らない」身近な雑学を、大人になった今だからこそ楽しめる形で紹介しています。

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※この記事は執筆時点の日本銀行・独立行政法人造幣局・独立行政法人国立印刷局などの公開情報を参考に作成しています。貨幣・銀行券の仕様、制度、引換手続などは今後変更される可能性があります。損傷した現金の引換えなど、実際の手続を行う際は日本銀行などの最新の公式情報をご確認ください。

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